ツユモシラズ

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リュウソウジャーファイナルライブツアーおはなしCD感想

 

 お久しぶりです。ツユモです。 

 数ヶ月前、ちょっとだけ嬉しいニュースがありました。

 今年コロナの影響で惜しくも全公演中止となってしまった『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のファイナルライブツアーがなんと、ドラマCDとして発売することが決定したのです!!

 その名も、『「騎士竜戦隊リュウソウジャー ファイナルライブツアー」おはなしCDスペシャルセット」』!!(長い)

 リュウソウジャーのテレビシリーズを1年間かけて追ってきたオタクとしては、こんなの予約するしかないですね。というわけで、今回はその感想をさくっと書いていきます!!

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ーーーーこっからネタバレあるので、未聴の方注意!!ーーーーーー

 

 

 いやー、よかった!!

 別に想像を大きく超えるような面白さがあったわけではないんだけど、聞きたかったものがちゃんと聞けて、しっかり安心感と余韻を味わえる心地の良いCDでした。

 

 特にリュウソウジャーのテレビシリーズって、ナダがあまりにも唐突に死んだせいで、7人のそろい踏み戦闘とか、ナダがちゃんと変身するシーンが見られず、ちょっとだけ消化不良感があったから、そこがちゃんと聞けただけでもめちゃくちゃ価値があった…。

 

 改めて思ったけど、ナダやっぱいいキャラしてるわー。ガイソーグVSウデンの因縁の再戦で、あっさりウデンを撃破したナダが「よわっ。なんで俺こんな奴に負けたんや」って呟くの、ギャグシーンのはずなんだけどかなり切なくなったよね…。ほんと、仲間になって1話でなんでこんなやつに殺されたんや、ナダ…。

 そういや今回のショーで、リュウソウ族はあらかじめリュウソウルに魂さえ込めておけば(一時的ではあるけど)、バックアップみたいに蘇ることができるという新設定が明らかになったけど、これって最終話でコウが復活できた理由の補足にもなってるのね。ただでさえ人間の10倍くらい生きる長寿種なのに、こんなに便利な能力持ちで生命力の強い蛮族が地球にはびこって争い合ってたら、そりゃエラスもドルイドン生み出して対抗しようとするわな…。

 

 ドラマCDって視覚情報が全くないから戦闘シーンどうするんだろうと思ってたけど、名乗って戦闘シーンに入ったら基本ずっと挿入歌が流れる感じになるのねー。このCDの中だけで4~5曲はかかってたし、印象としてはミュージカル作品を見た感じに近いかも。予約した時は、送料込みで5800円ってちょっと高いなと思ってしまったけど、こんだけ曲使って、テレビシリーズの敵幹部の声優も勢ぞろいだったらまあそれくらいにはなるな…。

 ちなみにリュウソウジャーのOP主題歌は、ショーのオープニング、クライマックスの決戦、ショーの締めでなんと計3回も流れるぞ!ぜんぶ聞き終わった時には脳がケボーンまみれになって、おいしいぞ!!

 

 そんな話はさておき、もともと舞台でやる予定の物語を急遽CDに落とし込んでるから、説明ゼリフまみれになるかとちょっと心配だったけど、セリフ類は特に違和感なかったし、状況も会話からイマジネーションだけで割とわかる作りになってて感心した。とはいえ、やっぱり観客の心臓を奪うシーンとか、リュウソウモーリアにクサソウルを使うよう誘導するシーンとか、声だけだと一部状況がわかりづらいシーンもいくつかあったから、これから聞く人は台本を目で追いながら見た方がいいかも。てかクサソウル使うと同時にスモークがプシューって出たり、トワがハヤソウル使った時に周囲のキャラの動きがスローモーションになったり、台本見ると面白そうな演出がたくさん書いてあるし、やっぱ欲をいえば映像としてみたかった…!

 

 そして何と言っても、今回の敵キャラのリュウソウモーリアも映像で活躍とか必殺技をみたかった!!

だって、デザインカッコよすぎるんだもん! これですよ、これ。

 

 

デザインかっこよすぎるだろ!!!(2度目)

 

 恐竜モチーフ、メインカラーが白、目が赤、敵キャラといえば、『爆竜戦隊アバレンジャー』のアバレキラーにも通ずるデザインですね(オタク特有の早口)。マジで見た目ドストライクで、もはや私がこのCD予約した理由の半分以上の割合を占めているモーリアさん。

 その変身者は、伝説の力を持ったリュウソウ族…

 とかではなく、ケルベロスマイナソーの回でトワの毒を解析した浅沼という人物…。

 

 いや、誰やねん!! 

 

 威厳ありまくる見た目に対して、人選謎すぎて笑ってしまった。そんなの誰も覚えてないだろ!

 

 ちなみにそのモーリアの目的は、自分自身が神となって、あらゆる能力が平等に備わった生物だけを作り出し、この星から不平等を無くすことらしい…。いや、無駄に壮大だな!! 数十分のショーでしか出てこないぽっと出の敵の主張じゃないぞこれ…。まあ、こんな強そうな見た目と壮大な目的をもってる割には結構あっさり倒されるんですけどね、モーリアさん。そもそもリュウソウジャーの6人って、既にエラスの「人類は過酷な現実を生きるより、永遠に冷めることの幸せな夢の中にいるべきだ」とかいう哲学的な主張をはねのけて勝利してるわけだし、今更こんなよくわからん上に共感しづらい思想に揺さぶられるわけないよね。そういう意味でも今回リュウソウジャーの6人がすげえ頼もしく見えたなー。

 とにかく、変身者変えてもいいから、モーリアはぜひぜひ来年のVS映画に出してくれー!!こんなかっこいいスーツなのにお蔵入りはもったいなさすぎる。

 

 敵サイドだと、ワイズルー、クレオン、プリシャスの3人がとにかく愛されてるのが伝わってきた。悪の怪人たちが本編後改心して劇団を組むって、普通に考えたら突拍子もない後日談なんだけど、こいつらならやりかねんという納得感がすごいし、いろんなギャグ戦隊が築き上げてきた前例があるからすんなり受け入れられるね!(主にカーレンを見ながら)。

 冒頭は、この3人が組んだ劇団「宇宙桟敷」の開演シーンから始まるんだけど、上映中の注意事項をクレオンが読み上げるっていう形で、普通だったらつまらないショー上映前のよくある注意喚起を、違和感なく物語の中に組み込んでるのはマジで脚本上手いなーって感じた。

 

 強いて残念だった点を挙げるなら、騎士竜たちや、うい、ういパパの出番が全くなかったことかなー。まあ時間限られてるし、これ以上キャスト増やすと明らかに詰め込み過ぎになっちゃうからしゃーないとは思うけど、ティラミーゴくらいは出しても良かったと思うな…。まあその辺は、来年のVS映画に期待しましょう!!

 

 リュウソウモーリアも出演する、キラメイVSリュウソウ、絶対やってくれよな!!(東映への熱い視線)